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夜陰譚 [菅浩江] [読書]

夜陰譚 (光文社文庫)

夜陰譚 (光文社文庫)

  • 作者: 菅 浩江
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/09/10
  • メディア: 文庫

これはちょっと凄い本です。

短編を一つ一つ読み終える度に
体が総毛立つんですよぉ。

なぜ?と考えてみたところ
”境界”という言葉に思い至りました。

あちらの世界からこちらの世界に戻ってくる
その世界と世界の境界を通るときに、
ぞわわわわと総毛立つのです。

収録作品は
「夜陰譚」、「つぐない」、「蟷螂の月」、「贈り物」、
「和服継承」、「白い手」、「桜湯道成寺」、「雪音」、
「美人の湯」の9作品。

どれも凄いのですが、
私もちょっとしたきっかけで「雪音」に出てくる
吉原のようになってしまいそうで、一番怖かったです。

私、あまり尖るのもどうかと思って、
最近口出しするのを控えてるんですよね、、。
そういえば世界が靄の向こう側に見えるような気が、、、。

「蟷螂の月」の幻想的な描写も良かったです。
マリオ・アバチの「鳥と熱帯魚」という絵を思い出しました。
メゾチントで描かれた幻想的な世界の中で、
月と鳥と熱帯魚が呼吸している。
鳥はボウルのふちに止まって、
夜空に浮かんだ朧月を見上げている。
熱帯魚は空に浮かんだ月に背を向けて、
ボウルの水面に写った月を見ている。
もう一度あの絵が見たいな、、、。

菅さんは、永遠の森 博物館惑星で、
その世界観が好きになって、
作品を読み続けているのです。
これは永遠の森とはまったく違った世界観ですが、
とてつもなく深く濃ゆいです。

まだまだ読んでいない菅さんの作品がある。
楽しみが増えました。


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